コンサルタント契約書3つチェックポイント

事業をしていれば必ず契約書を締結することになります。かつては口約束のどんぶり勘定で大きな契約が成立することもごく普通でしたが、昨今は小さな案件でも必ず契約書の締結を当事者相互に要求する状況です。契約書は面倒とか苦手と言って避けたり盲判を押したりする方も居られますが、自分の権利を主張したり不当な要求や扱いを回避するためにもしっかり確認して記名押印することが必要です。かなり冗長な契約書でも絶対に見落としてはいけないポイントを押さえておけばあとはほぼどれも似通った定型の文書になっています。国内の業務委託契約の場合は次の3項目をしっかりチェックしてください。1.契約の業務内容:どこまでが契約の範囲か。2.契約期間:契約金と延長や期中解約の有無とその手続き。自動延長なのか毎回更新なのか解約の申し出期限と方法などです。3.金額と支払いサイト:契約金額は当然として、支払い日が月末の場合に、末日が休日の場合、前日なのか翌月最初の営業日なのかで自社の資金計画が違ってきます。そのほかは、反社会勢力排除条項や、管轄裁判所などほぼ定型です。契約書はフリーランスの場合には身を守る盾になることが多いので、しっかり確認し、自分の要求はしっかり主張

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するように致しましょう。

 

 

 

スケジュール管理

フリーランスの場合、勤務時間が決まっている訳ではありませんが、休日はクライアントの休日に合わせることになります。また、商談・会議・打ち合わせはクライアントの就業時間内になります。在宅で行う作業や、自社のバックオフィス業務(経理・庶務など)はスケジュールの空いた時間にこなすことになります。どうしても仕事を詰め込んでしまいがちですが、あまり無理をするとクオリティが低下してしまうので無理は禁物です。特に開業当初は銀行・役所やその他の雑用が多いのでその時間を確保してください。役所や金融機関は意外と時間がかかりますし、予約が必要なこともありますので、意外とスケジュール調整に手間取ったりします。勿論、クライアントの業務優先なのは言うまでもありませんが、大事な要件がなぜか重なってしまうのが「あるある」です。私は普段から週に半日は絶対にアポを入れないようにしています。半日あるといろんな用事が済んでしまいますし、急な案件もそこで処理することができます。サラリーマンに比べて時間に自由があるのがフリーランスの特権ですので、上手な時間の使い方をして楽しく働ける環境を作りましょう。

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フリーランスの集客(5)

前職の顧客を引き継いでビジネスが出来る場合を除いて、集客が最重要かつ最難関です。コロナ禍で顧客側もリモートワークをしていますし、なかなかキーパーソンとコンタクトをとれない状況です。しかし一方ではオンラインでマッチング出来るいろいろなメディアやサービスも発達しています。私の場合、サラリーマン時代に登録していたLinked in経由でシンガポールから市場調査のインタビュー依頼が突然参りました。見知らぬアカウントからメールでコンタクトされたのですがLinked inでプロフィールを見たとのことでした。このことがあって以来、ビジネスマッチングのできるサイトにはなるべくエントリーしています。たとえ小さな案件でもまず1件成約すれば、それが履歴となって以後引き合いが多くなっているような気がします。インタビュー調査についていえば、現在3、4社に登録され毎月1件くらい依頼が来るようになりました。なかなかクライアントからのダイレクトな依頼は来ませんが、協業できるビジネスパートナーとは数多く出会えています。

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若いフリーランサーと付き合う

WEBやSNSについていえば経験より最新の知識が重要です。私はWEBサイトの制作、バイラルマーケティング関連で若いフリーランスの方たちと仕事をすることも多いのですが、40代以上の世代とは感性だけでなく、ロジックの組み方や仕事の進め方も全然違います。変化がますます早くなった昨今、われわれは彼らから新しいことをどれだけ吸収できるかが、自分の明日の仕事にとって重要だと思います。ミーティングのメモの取り方も、ワードやエクセルではなく、ノートやマインドマップなどを使いこなしていますし、クラウドでデータ共有したり、LINEで通話や書類を送ったり(セキュリティの問題は別)、MSオフィスもEメールも電話番号もあまり使わないスタイルで仕事していることが大変多いと感じています。今の中高年とは考え方もツールも違っていますから、中高年でコンサルをするならまずいまの仕事のスタイルを理解して適応するようにしないとごく限られた仕事しか回ってこないと思います。

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ツールやアプリに適応する

企業内で仕事をしていると、その企業内は共通のツールやアプリを使用しているのでそれだけをマスターしていれば事足りました。中には機能や使い方を極めた歩くヘルプデスクのような方も居られたりします。グループウェアは基本ひとつですし、データ分析ツールや作業用のアプリも統一されているのが普通で社内では共通言語化しています。とこっろがフリーランスで複数の企業と協業しているとその各社の使用しているツールやアプリについては最低限の機能が使いこなせないとなりません。会議ソフトで言えばZOOMとGOOGLE MEETSやMS TEAMS Slackなどがあり、クラウドストレージではOneDriveやDROPBOXなどがあります。プロジェクト管理にはASANAがげ便利といわれたり、大容量のデータ送信はギガファイルでと指定されたりで、「知りません」とか「使えません」では仕事にならないのが現状です。基本的な操作性はそれぞれのカテゴリーでほぼ共通ですので、食わず嫌いにならず各アプリの特徴やポイントとなる機能の理解をしておけばなんとかなりますので、皆さんめげずに頑張りましょう。

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クライアントとの協業には先方の使用するアプリを使えることが必須です。

 

ワークスタイルについて(1)

 ひとりで仕事をしているとオフィスではなく、外出先でスケジュールの合間にいろいろな作業をする必要があります。昨今はオンラインミーティングが増えて、時間が有効利用できる反面、自分の行動範囲内でミーティング出来る場所を何か所か見つけておくことが重要です。私の場合は柱があったり変形の間取りで個室っぽく使えるカフェやあまり人通りのないビルの共用スペースを利用しています。また、作業は殆どがPCですが、オフィスでは大画面のモニターとフルサイズのキーボードが快適ですし、出先ではモバイルノートのお世話に、また電車の中ではiPhoneで仕事をしています。そのためにデータやメールは共通で利用できるように設定しています。最低でもこれくらいの作業環境がないと効率的には仕事が出来ません。携帯は2台で社用のオフィシャルなものとプライベートのものは分けています。(万が一の場合のバックアップの意味もあります。)中高年の方はこの辺りが苦手な方も多いのですが、頑張って克服すれば随分と楽に仕事が出来ますし、その分仕事のキャパシティも増えて収入を増やすチャンスが大きくなります。

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どこでも仕事が出来るようにしましょう
       

合同会社を活用しよう

出来れば法人化をお勧めすると前回に書きましたが、株式会社と合同会社のどちらかを選ぶことになります。ひとりで会社を始めるなら断然合同会社をお勧めいたします。設立費用が安く手続きが簡便なこと、運営の自由度が高いことが主な理由です。現在は株式会社でも最低資本金の縛りはないのですが、コンサルタント業は設備投資もないので少ない資本金で設立できます。会社設立の本などには300万円以上は欲しいと書いてあったりしますが、実質的には100万円~200万円程度を用意すればよいと思います。極端に言えば1円でも特に問題はありません。無形のサービスを売るので、原材料や商品の仕入れも不要ですし、道具も携帯電話とパソコンがあれば開業できます。会社としての体裁を整えるための小道具として、名刺、会社のロゴマーク、封筒、ドメインとサーバなどを準備しても数万円で十分です。あとはなるべく早く売上を上げること

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起業


に集中しましょう。