第一期終了

9月30日を以て、無事EXP合同会社の第一期を終了いたしました。会社を作ろうと決めたのが昨年の8月ですから、設立準備に約1か月半、申請手続きに約半月で昨年の今頃は、社名を決めて、ロゴマークドメイン取得、WEB制作、名刺・封筒発注とバタバタしていました。小さな合同会社なら専門家に頼らずひとりでも十分に設立可能なことを身を以て実証出来ました。今度は決算業務について、税理士さんには最小限のサポートを頂いて何とか決算書の作成や確定申告をしてみたいと思います。1月と7月にはは源泉所得税の納付手続きやら源泉徴収票の作成やらトライしました。今年は、アルバイトさんの分を発行しなきゃとか考えています。こうやって、「会社」というものを自分で動かすのは大変ですがとても充実したやりがいのあるものだと実感しております。この1年間、お世話になったクライアントを始めご縁を頂いた皆様に深く感謝いたしますとともに、2年目、3年目と着実に実績を積み重ねて参りたいと心から願っております。

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しっかりとした大樹に育ちますように

もうすぐ設立1周年

 弊社EXP合同会社の初年度がこの9月30日で終わります。本当にあっという間に過ぎた一年でしたが、昨年のちょうど今頃は、会社設立の最終決断をした時期でした。それまでに法人化の準備はしていたのですが最後の最後まで迷いました。「このままフリーランスでいいのでは」とか「なんだかんだ維持コストが高くつく」とか思ったことと、売上節税効果の試算を天秤にかけて最後は数字で決断しました。よく言われる「法人のほうが信用が高い」ということにはあんまり期待してなかったのですが、実はこの効果が最も大きかった一年でした。特にHPで会社検索できるというのは最も重要な条件だったように思います。売込が多くて煩わしいこともありましたが、どこで調べたかと聞くと大抵ネット情報(新設法人の情報)を見て、弊社HPで確認したとの答えでした。

 売上自体は残念ながら開業前に考えていた計画まで達しませんが、良いことも悪いことも多くの経験をし、沢山の出会い・知識・スキルを得られた実りある初年度だったと思います。

コンサルタント契約書3つチェックポイント

事業をしていれば必ず契約書を締結することになります。かつては口約束のどんぶり勘定で大きな契約が成立することもごく普通でしたが、昨今は小さな案件でも必ず契約書の締結を当事者相互に要求する状況です。契約書は面倒とか苦手と言って避けたり盲判を押したりする方も居られますが、自分の権利を主張したり不当な要求や扱いを回避するためにもしっかり確認して記名押印することが必要です。かなり冗長な契約書でも絶対に見落としてはいけないポイントを押さえておけばあとはほぼどれも似通った定型の文書になっています。国内の業務委託契約の場合は次の3項目をしっかりチェックしてください。1.契約の業務内容:どこまでが契約の範囲か。2.契約期間:契約金と延長や期中解約の有無とその手続き。自動延長なのか毎回更新なのか解約の申し出期限と方法などです。3.金額と支払いサイト:契約金額は当然として、支払い日が月末の場合に、末日が休日の場合、前日なのか翌月最初の営業日なのかで自社の資金計画が違ってきます。そのほかは、反社会勢力排除条項や、管轄裁判所などほぼ定型です。契約書はフリーランスの場合には身を守る盾になることが多いので、しっかり確認し、自分の要求はしっかり主張

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するように致しましょう。

 

 

 

スケジュール管理

フリーランスの場合、勤務時間が決まっている訳ではありませんが、休日はクライアントの休日に合わせることになります。また、商談・会議・打ち合わせはクライアントの就業時間内になります。在宅で行う作業や、自社のバックオフィス業務(経理・庶務など)はスケジュールの空いた時間にこなすことになります。どうしても仕事を詰め込んでしまいがちですが、あまり無理をするとクオリティが低下してしまうので無理は禁物です。特に開業当初は銀行・役所やその他の雑用が多いのでその時間を確保してください。役所や金融機関は意外と時間がかかりますし、予約が必要なこともありますので、意外とスケジュール調整に手間取ったりします。勿論、クライアントの業務優先なのは言うまでもありませんが、大事な要件がなぜか重なってしまうのが「あるある」です。私は普段から週に半日は絶対にアポを入れないようにしています。半日あるといろんな用事が済んでしまいますし、急な案件もそこで処理することができます。サラリーマンに比べて時間に自由があるのがフリーランスの特権ですので、上手な時間の使い方をして楽しく働ける環境を作りましょう。

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フリーランスの集客(5)

前職の顧客を引き継いでビジネスが出来る場合を除いて、集客が最重要かつ最難関です。コロナ禍で顧客側もリモートワークをしていますし、なかなかキーパーソンとコンタクトをとれない状況です。しかし一方ではオンラインでマッチング出来るいろいろなメディアやサービスも発達しています。私の場合、サラリーマン時代に登録していたLinked in経由でシンガポールから市場調査のインタビュー依頼が突然参りました。見知らぬアカウントからメールでコンタクトされたのですがLinked inでプロフィールを見たとのことでした。このことがあって以来、ビジネスマッチングのできるサイトにはなるべくエントリーしています。たとえ小さな案件でもまず1件成約すれば、それが履歴となって以後引き合いが多くなっているような気がします。インタビュー調査についていえば、現在3、4社に登録され毎月1件くらい依頼が来るようになりました。なかなかクライアントからのダイレクトな依頼は来ませんが、協業できるビジネスパートナーとは数多く出会えています。

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若いフリーランサーと付き合う

WEBやSNSについていえば経験より最新の知識が重要です。私はWEBサイトの制作、バイラルマーケティング関連で若いフリーランスの方たちと仕事をすることも多いのですが、40代以上の世代とは感性だけでなく、ロジックの組み方や仕事の進め方も全然違います。変化がますます早くなった昨今、われわれは彼らから新しいことをどれだけ吸収できるかが、自分の明日の仕事にとって重要だと思います。ミーティングのメモの取り方も、ワードやエクセルではなく、ノートやマインドマップなどを使いこなしていますし、クラウドでデータ共有したり、LINEで通話や書類を送ったり(セキュリティの問題は別)、MSオフィスもEメールも電話番号もあまり使わないスタイルで仕事していることが大変多いと感じています。今の中高年とは考え方もツールも違っていますから、中高年でコンサルをするならまずいまの仕事のスタイルを理解して適応するようにしないとごく限られた仕事しか回ってこないと思います。

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ツールやアプリに適応する

企業内で仕事をしていると、その企業内は共通のツールやアプリを使用しているのでそれだけをマスターしていれば事足りました。中には機能や使い方を極めた歩くヘルプデスクのような方も居られたりします。グループウェアは基本ひとつですし、データ分析ツールや作業用のアプリも統一されているのが普通で社内では共通言語化しています。とこっろがフリーランスで複数の企業と協業しているとその各社の使用しているツールやアプリについては最低限の機能が使いこなせないとなりません。会議ソフトで言えばZOOMとGOOGLE MEETSやMS TEAMS Slackなどがあり、クラウドストレージではOneDriveやDROPBOXなどがあります。プロジェクト管理にはASANAがげ便利といわれたり、大容量のデータ送信はギガファイルでと指定されたりで、「知りません」とか「使えません」では仕事にならないのが現状です。基本的な操作性はそれぞれのカテゴリーでほぼ共通ですので、食わず嫌いにならず各アプリの特徴やポイントとなる機能の理解をしておけばなんとかなりますので、皆さんめげずに頑張りましょう。

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クライアントとの協業には先方の使用するアプリを使えることが必須です。